仏教の基礎知識の説明は終わったので、修行体系である七科三十七道品の内容を詳しく分析してみることにしよう。
七科三十七道品の七科(七課)の修行科目を仔細にみてみると、七科は内容的に2つの種類に分けることができる。
七科の修行科目のうち、3つは基本的な修行科目であり、残りの4つはその基本的な修行科目を含んだ総合的な修行科目となっていることに気がつく。
総合的修行科目に、基本的修行科目は包含されていることになるのである。
1.基本修行科目
総合修行科目に含まれる、個別の基本的な修行科目である。
基本修行科目、単独の修行でも、もちろん効果はあるが、通常は他の基本修行科目と組み合わせて取り組む修行科目である。
これには、次の3つの修行科目がある。
① 四正断(四正勤)
② 四念処(四念住)
③ 四如意足(四神足)
2.総合修行科目
基本修行科目を含む、網羅的、総合的な修行科目である。
総合修行科目のいずれかに取り組めば、基本修行科目のすべてを含んでいることになる。そういうことから解脱のためには、総合修行科目のどれかを選んで実行させたものと思われる。
これには、次の3つ(五根と五力を分ければ4つ)の修行科目がある。
① 五根と五力
(五根と五力は別々の修行科目というより、密接な関係性があるので、ここでは一体の修行科目として扱う)
② 七覚支
③ 八正道
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