2011年5月12日木曜日

七科三十七道品(阿含経の修行体系)[仏教の修行体系(1)]

唯一の原始仏典である阿含経に説かれている修行体系は、七科三十七道品と呼ばれている。
三十七道品とは、ニルヴァーナに至るための、つまりは解脱するための、三十七種類の修行方法のことである。
三十七種類の修行方法とは、四正断、四念処、四如意足、五根、五力、七覚支、八正道の七科(七種類)に分かれるので、七科三十七道品とも、単に三十七菩提分法ともいう。
七科(七種類)の修行方法のすべてを合計すると、三十七種類の修行方法となるので、三十七道品、三十七菩提分法と呼ぶのである。
しかしながら七科三十七道品は、内容的には重複するものがあり、三十七種類すべての修行科目に取り組む必要があるわけではない。


○七科三十七道品(三十七菩提分法)

① 四正断(四正勤)
② 四念処(四念住)
③ 四如意足(四神足)
④ 五根
⑤ 五力
⑥ 七覚支
⑦ 八正道


これが阿含経に説かれているニルヴァーナへと到る、解脱のための修行体系である。
ブッダが説いた思想、世界観には、縁起の法、四諦の法門、十二因縁などがあるが、ブッダが説いた修行体系としては、これしかないのである。

日本においては、一般に仏道という。仏道というと、何か仏教の修行というか、ブッダへの道があるように思えるが、実際には何が仏道なのか、何をすることが仏道と呼べるのか、僧侶にとってさえ、よく分らないのが実情ではないだろうか。そいう意味では日本で仏道は、仏教の失われた道となって久しい。
もし仏道と呼べるものがあるとするなら、ニルヴァーナへと到る七科三十七道品、これしかないはずである。仏教に説かれている他の事柄は、思想であり概念に過ぎない。それらの思想なり、概念なりを知り理解したところで、ニルヴァーナへと至り最終的な解脱が果たせるわけではないのである。思想や概念で解脱できるなら、仏教の文献学者なら解脱できるはずである。しかし学者では、ニルヴァーナへと至る解脱は果たせない。
仏教の失われた道があるとすれば、それは、この七科三十七道品の修行体系の中にしかないのである。

次に阿含経の修行体系を、基本修行科目と総合修行科目に分類したうえで、その各々について考察してみよう。

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