2011年5月22日日曜日

七覚支[総合修行科目(2)]

総合修行科目の2番目は、七覚支である。七覚支は、七つの悟りのための支分(方法)である。
七覚支には、四正断、四念処、四如意足が含まれているので、七覚支を修行すると必然的に、四正断、四念処、四如意足も修行することになる。

七覚支は、四念処の実践から修行を始めている。
七覚支の修行は、四念処から始まる。


1.念覚支(四念処による悟りへの方法)
四念処(身念処、受念処、心念処、法念処)のことで、観察する瞑想による悟りへの方法である。

2.択法覚支(選択による悟りへの方法)
四念処を実習することで、悪を捨て、善を選ぶことができるようになる。選択することができるようになると、選択することが悟りへの方法となる。
四念処から、さらに発展したものである。

3.精進覚支(四正断による悟りへの方法)
四正断(断断、律儀断、随護断、修断)のことで、実践する行動による悟りへの方法である。

4.喜覚支(喜びによる悟りへの方法)
四正断を実践することで、心の中に喜びが生まれる。喜びが生まれると、喜びが悟りへの方法となる。
四正断から、さらに発展したものである。

5.軽安覚支(軽やかさによる悟りへの方法)
喜覚支を経験すると、さらに心が落ち着いて、心身が軽やかになる。軽やかになると、軽やかさが悟りへの方法となる。
四正断から、さらに発展したものである。

6.定覚支(四如意足・禅定による悟りへの方法)
四如意足(欲如意足、精進如意足、心如意足、観如意足)のことで、集中する瞑想による悟りへの方法である。

7.捨覚支(捨てさることによる悟りへの方法)
定覚支により、対象への執着がない状態となり、すべてを捨てさることができるようになる。すべてを捨てさることができるようになると、捨てさることが悟りへの方法となる。
四如意足から、さらに発展したものである。


七覚支は、四念処による自己への観察と気づきから、深い瞑想へと導く修行といえる。自分自身の内側の変化、気づきに重き置いた修行である。

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